携帯電話を活用したコンクリート打設管理システムを開発(2009年12月15日)
携帯電話を活用したコンクリート打設管理システムを開発
-生コン使用制限時間・検査・打ち重ね時間等のリアルタイム情報共有によるコンクリート工事の品質確保-
飛島建設株式会社(社長:篠部正博)は、コンクリート工事の品質確保を目的に、携帯電話を活用してリアルタイムに打設管理を行う「コンクリート打設管理システム」を開発しました。現在、西日本高速道路株式会社 九州支社管内で建設を進めている新津トンネル工事のコンクリート打設管理に適用し、品質管理の信頼性をいっそう向上できる事を確認しました。

開発の経緯
従来から、コンクリートの品質を確保するため、スランプ、空気量、塩分量などやコンクリート製造から打設完了までの使用制限時間(可使時間)、コンクリートを打ち重ねる際の下層打設から上層打設までの打ち重ね時間などを管理しています。
これらの管理情報を逐次共有することにより、早期に施工へのフィードバックを可能とする、より信頼性の高い品質管理の実現、および、この管理に対する現場職員の作業量の低減が望まれていました。
上記の課題を解決するため、最近急速に発展・多機能化している携帯電話を活用した「コンクリート打設管理システム」を2008年度に開発しています。今回、開発の最終段階として現場実験や試験施工と改良を重ね、正式に新津トンネル工事のコンクリート打設管理に適用しました。
コンクリート打設管理システムの概要
本システムでは、生コン車毎にコンクリート製造時刻や打設時刻を携帯電話またはパソコン(Web上)で入力します。また、スランプ、空気量、塩分量など品質検査の結果や撮影画像を送信することで専用サーバ上で情報が一元管理され、インターネットを通じてどこでもリアルタイムに情報を共有することができます。
事務所や現場で生コン車の運行状況、現場での打設状況、フレッシュコンクリートの性状などの情報をリアルタイムに確認することで、問題が生じる懸念がある場合、迅速に施工へフィードバックさせることにより不具合を未然に防ぐことが可能です。
あらかじめコンクリートの使用制限時間や打ち重ね制限時間などの管理値を設定することにより、経過時間が管理値に迫ってきた場合に現場担当者の携帯電話へメールで対応を促します。なお、打ち重ね時間は打設位置および層ごとに管理ができます。
入力された情報から自動的に指定書式で管理帳票が作成され、作成作業の労力や時間を大幅に削減できます。

コンクリート打設管理システムの特長
本システムでは、入力装置として普段使用している携帯電話を利用しているので操作性に優れ、各現場へのシステム導入も容易です。カメラ付き携帯電話を利用することで入力情報とともに撮影画像もサーバへ送信・共有することができ、状況を視覚的に確認できます。
また、上記に加え、情報はサーバで一元管理するため以下の特長があります。
- インターネットを通じてどこでも情報をリアルタイムに共有可能
- データベース化によりトレーサビリティを実現
(どの生コン車のコンクリートがいつどこに打設されたのかなど) - 打設管理報告書(管理帳票)の自動作成機能により作成にかかる労力と時間を大幅に削減
今後の展開
今後、当社施工の建設工事において、可能な範囲で順次、本システムを適用する予定です。また、本システムにコンクリートの配合の照合機能などを追加する予定です。
問合せ先
ニュースリリースに関するお問合せ先
飛島建設株式会社 広報G 小島 秀二郎 Tel: 03-5214-8212
技術・資料に関するお問合せ先
飛島建設株式会社 技術研究所 第一研究室 松田浩朗 Tel: 04-7198-7572
○コンクリート打設状況 |
![]() |
○打設管理状況 |
![]() |
○品質検査状況 |
![]() |







