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建物内の騒音を精度良く予測評価する「リニューアル工事騒音 建物内伝搬予測システム」を開発(2012年5月25日)

建物内の騒音を精度良く予測評価する「リニューアル工事騒音 建物内伝搬予測システム」を開発
-建物のリニューアル事業への対応を強化-

 飛島建設株式会社(社長:伊藤寛治)は、最適な予測手法と信頼性の高い実測データを取り入れ、建物内の騒音を精度良く予測し評価する騒音予測システム「リニューアル工事騒音 建物内伝搬予測システム」を開発しました。

 本システムにより、建物を使用しながらの施工が要求される耐震補強工事等のリニューアル工事の騒音対策を、効率的かつ高精度に行うことが可能になりました。

システムの特長

①最適な予測手法に基づく高い予測精度

 ・建物内の騒音伝搬は固体伝搬音(躯体を伝搬する騒音)と空気伝搬音(壁や窓を透過する騒音)の二つが支配します。
  この両者に対して影響する要因を考慮した最適な予測手法(図-1)を採用しています。
 ・騒音源特性や騒音伝搬過程の特性は信頼性の高い実測データに基づいて構築しているため、高い精度で騒音予測を
  行うことができます。

②優れた操作性

 ・予測に必要な工具や内装仕上げ条件などの入力データはあらかじめ用意されたメニューから選択できます。
 ・建物の騒音伝搬予測結果をコンター図で視覚的に表示できます。(図-2
 ・異なる施工工具を使用した場合の予測結果を比較できます。
 ・任意の住戸における室内騒音の適用等級注1)を評価できます。
 ・予測計算結果を報告書(A4用紙1枚)として出力できます。(参考資料1

注1)適用等級とは、日本建築学会が建物遮音性能を適切に保持することを目的に、遮音性能・減音性能の判断基準として定めた室内騒音に関する建物、室用途別の適用等級です。



開発経緯

 耐震補強工事等のリニューアル工事(以下、リニューアル工事とします)は、建物を使用しながらの施工が要求されます。そこで、工事騒音による影響の予測評価を行い、評価結果に基づく騒音対策を実施して居住環境を保全することが重要になります。

 従来はリニューアル工事による騒音の影響を高い精度で予測し評価することが困難でした。そのため、多くのリニューアル工事では、少なからず、お客様にご迷惑をおかけする場合がありました。そこで、お客様にご不便をおかけしないリニューアル工事を提供できるよう、騒音の影響を高い精度で予測評価し、居住環境を保全するための対策を立案するシステムを開発することとしました。

システムの適用対象

 本システムはリニューアル工事で需要が多い構造と規模の建物、および騒音が特に大きい作業に適用することができます。

  ①建物構造:集合住宅や事務所等のなかでRC構造、SRC構造に適用できます。
  ②建物規模:階数は最大で20階、1フロアーあたり最大で20スパンに適用できます。
  ③工事種別:建物躯体へ直接的に作業する穿孔・解体・目荒し作業に適用できます。

予測精度の検証

 本システムを実際の集合住宅におけるハンマードリルでの穿孔作業に適用し、高い予測精度があることを検証しました。

1)対象建物と測定方法

  対象建物は壁式RC構造の3階建ての集合住宅です。1階のボイラー室内で穿孔作業を行い、建物内の11室で
 騒音レベルの測定を行いました。(図-3



2)測定値と計算値の比較

  騒音レベルの測定値と本システムによる計算値を比較して図-4に示します。測定値と計算値の差は最大で3dBであり、
 本システムで建物内における工事騒音の伝搬状況を高精度で再現できることが判ります。


今後の展開

 本システムをリニューアル工事に適用することによって工事騒音対策を効率的に行い、居住環境保全に配慮した施工に役立てていく予定です。

ニュースリリースに関するお問い合わせ

飛島建設株式会社 経営管理本部 経営企画部 広報室 松尾 和昌 TEL: 044-829-6751

技術・資料に関するお問合せ先

飛島建設株式会社 技術研究所 第二研究室 小林 真人、坂﨑 友美 TEL: 04-7198-7553



参考資料1

 本システムで作成される報告書例

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