飛島建設

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CIVIL RENEWAL
TUNNEL

トンネル・シールドリニューアル

リニューアル/ソリューション-シビルリニューアルのメインビジュアル

乾式スラリーショット工法

導水路トンネルの改築における吹付けコンクリートライニングのニーズ

 導水路トンネルは、施工された年代が古いもが多く、また通水が目的のため、素堀り仕上げや吹付け仕上げのトンネルが多数あります。しかしながら、長年の風化作用により岩盤が緩み、部分的な崩落が生じたり、吹付けコンクリートの剥離が生じています。対策として補強材を添加した吹付けコンクリートの適用が考えられますが、これらのトンネルは長大トンネルが多く材料の運搬が課題となり、必然乾式吹付けが採用されます。しかしながら、乾式吹付けは粉じんやリバウンドが多く、施工環境を改善する努力が求められます。このような状況の中、当社では保有技術の「スラリーショット工法」を発展させ「乾式スラリーショット工法」を開発しました。

スラリーショットシステム

 「スラリーショットシステム」は、トンネル工事における吹付け作業環境の確保(吹付け作業時の発生粉じんの低減)を目的とした湿式吹付けコンクリート工法として開発され、飛島建設では、これまでに第二東名高速道路静岡第六トンネルや、遠野第二生活貯水池洪水吐トンネル築造工事など数多くの現場に適用しています。粉体急結剤にノズルの手前で連続的に水を添加してスラリー化し、スラリー急結剤とすることを特徴としたシステムです。本システムは、粉じんの発生の低減による作業環境の改善のみならず、はね返りの低減、吹付けコンクリートの均質化を実現させる吹付け工法です。

繊維補強乾式吹付け工法への初適用

 平成21年7月に開通した東海北陸自動車道飛騨トンネルは、全長10.7kmの国内有数の長大トンネルです。その避難坑の二次覆工は、掘削径4.5~7.2m(TBM区間4.5m、NATM区間5.0~7.2m)の全線10.7kmを施工するため、品質確保および作業効率の向上が図れる吹付け工法を選定しました。
  本トンネルは、輸送距離が長いためフレッシュコンクリートの品質変化が懸念されたことや、二次覆工施工時にはインバートブロックが設置されているため残コンクリートの処理が困難であることなどの理由から、これらの条件下では利点の多い乾式吹付け方式を選定しました。しかし、乾式吹付け方式は一般的に湿式吹付け方式と比較して発生粉じん量が多く、その抑制が必須と判断し、スラリーショットシステムを初めて適用しました。今回、スラリーショットシステムを乾式吹付け工法に適用することにより、通常の乾式に比べ、大幅な粉じん低減効果が得られ、さらに圧縮強度や曲げ靱性においても安定した品質が確保できました。

乾式スラリーショット工法システム図

乾式スラリーショット工法システム図

飛騨トンネルにおける二次ライニング

(1)吹付けコンクリートの施工状況

(1)吹付けコンクリートの施工状況の写真

(2)吹付けコンクリートによる覆工完了状況

(2)吹付けコンクリートによる覆工完了状況の写真