女性活躍の推進

建設業界で働く女性は75万人で全体の約15%、その内女性の技能労働者や技術者の「建築士や施工管理技士」は
合わせて10万人と、建設業=男社会という域を脱していませんが、日建連の「けんせつ小町」など、
現在業界をあげて女性活躍を推進しています。
飛島建設は女性にとっても働きやすい職場環境をつくり、「女性が安心して働け、活躍できる会社」を目指します。

女性部会の取り組み

従業員が最大限に能力を発揮できるよう、職場環境の改善や諸制度の改善に取り組む「ダイバーシティ推進委員会」の中に、「女性部会」という組織を設置しています。女性部会の役割は、女性にとっても働きやすい職場環境を目指し、女性の視点で問題点・改善点について検討し、ダイバーシティ推進委員会に反映する事です。「在宅勤務制度」や「フレックスタイム勤務制度」導入においても女性部会からの意見が取り入れられました。

女性部会の取り組み 女性部会の取り組み
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座談会

現場で働く女性技術者

現場で働く女性技術者

メンバー

小原 理恵

小原 理恵

入社  : 2003年
担当業務: 施工管理
学部学科: 工学部土木工学科

入社後1年間、関東土木支店技術部技術課で技術提案や現場支援業務を担当。 2年目から2年間地下鉄のシールド工事現場、その後はポンプ場や下水処理場などの躯体築造工事を担当。 現在はずい道の補修補強及び管路化工事にて女性初の監理技術者として活躍中。

中村 郁恵

中村 郁恵

入社  : 2017年
担当業務: 施工管理
学部学科: 地域環境科学部生産環境工学科

入社後、本社土木事業本部土木技術部設計グループ地盤基礎チームに配属。大震災の復興支援での発注者・地権者向けの施工報告書の作成業務を担当。3年目からニューマチックケーソンの現場で施工管理として活躍中。

森田 初美

森田 初美

入社  : 2017年
担当業務: 施工管理
学部学科: 都市環境デザイン工学科

入社後、首都圏建築支店のタワーマンション新築工事に配属。現在2つ目のマンション新築工事現場で施工管理として活躍中。

ゼネコンを選んだ理由を聞かせてください

小原

私は、小学生の時に青函トンネルを通り、海の下にトンネルを掘るということに強く興味を持ちました。そして大学進学後、社会貢献度の高い建設業の魅力を知り、できるだけ現場に近いところで働きたいと思い、ゼネコンに決めました。

小 原

中村

私は学生時代に1年間東南アジアの国に留学していました。途上国での暮らしでは不便も多く、上下水道、ごみの処理、道路といったインフラ整備の重要性を痛感しました。この経験から、社会インフラ整備に実際に自身の手で携わりたいと思い、ゼネコンを志望しました。

中 村

森田

私は幼少期からじっとしていることが苦手でした。ものづくりにも興味があったので、中学生の早いうちから建築技術者としての施工管理職を視野に入れていました。高専に進んでからは、「女性現場監督になる」と決めていましたので、飛島建設とはその過程のなかで出会いました。

森 田

小原

当時は女性の施工管理職が業界として少なくて。私は入社後に現場へ出たいと希望し、念願かなって1年後に現場配属となりました。

小 原

中村

私は最初設計の部署にいたのですが、自身のキャリアパスを考えたときに、どちらも経験したい!と思ったので、現場配属を希望しました。

中 村

仕事のやりがいと魅力について教えてください

森田

“二次元の図面が目の前で三次元になっていく”やはりこれが一番の魅力ですかね。特に外部足場を解体しみんなで一生懸命作ってきた建物が「ぜーんぶ」見えた時、頑張ってきて良かったなと思います。

森 田

中村

そうだね!それに目の前で現場ができていくワクワク感もいいですよね。

中 村

小原

私は「実際の施工をどうやるか、何が問題か、ということを考え現場を進めていく」というのはゼネコンでしか味わえない面白さの一つだと思います。
あと鉄筋や型枠を組んだりと実際に手を動かしてものをつくることはないですが、その分工事全体を把握しながらものづくりに携われる点は魅力ですね。

小 原

森田

職人さんが現場で働きやすい環境を整備するのも、現場監督の大事な仕事です。その段取りを上手くできて職人さんたちから「ありがとう」と言ってもらえた時には、心がホワっとしますよね。

森 田

入社前と入社後で、ギャップはありましたか?

森田

入社前は、厳しい先輩がいたりコワい職人さんがいたりするのかなと心配していました。でも実際にはアットホームな雰囲気で、先輩や職人さんとはいつも他愛もないお話で盛り上がったりしています。

森 田

中村

わたしも、入社前は男性が多い業界なので上手くやっていけるのか、とても不安が大きくて・・・。特に現場では、職人さんと一緒に仕事をするので、年下で女性の私の話を聞いてくれるのか心配でした。みなさん気さくな方ばかりで、“女性だから”と思ってしまう様な事はありませんよ。

中 村

森田

休みの少ない業界だと思っていましたが、先輩と相談して用事があるときは早く帰ったり、有休を取得したりしています。当然忙しい時や台風が来たりすれば帰りが遅くなることもありますが・・・。

森 田

小原

働きだした頃と今では雰囲気や職場環境は変わってきました。今後も、よくなっていくと思いますよ。

小 原

働く環境や、制度についてはどうですか?

小原

職場環境としては、オフィスビルのようにはいきませんが、女性専用トイレや女子更衣室を設置することが当然となってきています。

小 原

中村

そうですね。私の現場は鍵のかかる更衣室・休憩室、女性専用のトイレ、シャワーといった設備がとても充実しているので快適に仕事に取り組めています。

中 村

小原

制度面では、育児休暇や介護休暇、在宅勤務制度、フレックスタイム勤務制度などがあり、男性職員の育児休暇取得も増えてきていますね。

小 原

森田

私は友達とご飯に行くときなどに、フレックスタイム勤務制度を使っています。事前に先輩と調整しておくことで問題なく使えますよ。

森 田

今後の目標について教えてください

中村

きっかけが海外だったので、国内外問わず活躍できる技術者になりたいです。まずは1級土木施工管理技士の取得が直近の目標です。その後は、英語の勉強を継続し1度は海外の現場を経験してみたいです。

中 村

小原

私はこれまで下水処理場や上水施設などを担当し、現在はじめて監理技術者として現場を任されています。更に監理技術者としての経験を積み、最終的には現場所長になりたいです。

小 原

森田

今は半人前の飛島ウーマンとして精いっぱいですが、飛島初の建築現場での女性所長を目指して日々頑張っています。先輩たちにはよく『笑顔で元気よくやっていれば大丈夫!』と言われているので、きっと大丈夫なのかなと思いますっ!(笑) “所長 森田初美”ってカッコいいですよね!

森 田

女性技術者座談会 女性技術者座談会
女性技術者座談会 女性技術者座談会

女性技術者からのメッセージ

小原 理恵

小原 理恵 ~message~

色々なゼネコンがありますが、飛島建設は各自に任される仕事の範囲も広く、全体を理解しながら工事に携わることができる点が良いところかなと思っています。
また比較はできませんが、風通しがよく、若手の希望や意見をよく聞いてくれる会社だと感じています。若手の育成に関しても、集合研修や若手研修も多く、入社して3年間はOJT(仕事を通して学ぶ制度)で実務を学ぶことができるなど、フォローアップもしっかりしています。
特に土木工事では社会インフラを担っていくという社会貢献度の高さが、やりがいや魅力につながります。共感していただける方、一緒にこの国の未来を支えていきましょう!

中村 郁恵

中村 郁恵 ~message~

学生の間にいろんな経験をする事は、将来の自身の糧になると思います。色んな事を見て聞いて吸収するのに専念できる期間が学生時代だと思っているからです。
私は学生時代の海外留学経験の中でインフラ整備の重要性を感じました。現地では日本で通常行われる仮囲いもないので、実際にどうやって工事しているのかも丸見えだったんですが、 6階建ての建物を竹の足場で作っていたり、コンクリートに使う砂が放置されジュースの空き缶が刺さっていたりと、学生の私が見てもハラハラする現場ばかりでした。
このような経験から「途上国支援に関する仕事がしたい」、「ゼネコンでインフラ整備の仕事をしたい」と思うようになりました。何かに熱中した経験は必ず役に立つ事があると思います。 今やりたい事に専念すればきっと道は開けますよ!

森田 初美

森田 初美 ~message~

職人さんたちが気持ちよく働ける環境をつくる。これが、私たちゼネコン職員の一つの大きな役割です。建物を建てるためには設計図を基に施工図(職人さんがものをつくる為の詳細な図面)を作成し、型枠大工さんや鉄筋屋さんが仕事をできるように墨を出し、鳶さんが足場を組めるように材料を手配し、且つ現場の安全設備や快適な休憩所などを整備する必要があります。
現場はひとつの会社であり、職人さんたちは社員であり仲間なのです。元請、下請けという関係を飛び越え、同じ会社の社員として考えると私はしっくりきます。社員が働きやすい環境を作るのは当然じゃないですか。
まだまだ男社会の建設業ですが、女性ならではの目線で現場を動かし、建物をつくりあげていくことは非常に刺激になりますよ!

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