CIVIL ENGINEERING
TUNNEL

地下空間・山岳トンネルの技術

飛島の技術-土木のメインビジュアル

トンネル切羽高速・高密度計測システム:“TFS-Mapper”

技術概要

 飛島建設株式会社、岐阜工業株式会社は共同で、トンネル建設工事での掘削面である切羽の状態を高速・高密度で計測監視するシステム:TFS-Mapperを開発しました。本システムでは、高速に3次元点群を取得可能なLiDAR(Light Detection and Ranging)を使用することで、切羽全体を面的に計測し、切羽の押出し量やその領域、また切羽に施工する鏡吹付けコンクリートの厚さなどをリアルタイムかつ定量的に評価することが可能であり、山岳トンネル建設工事の安全性や施工効率が向上します。

図-1 LiDARによるトンネル切羽計測状況

図-1 LiDARによるトンネル切羽計測状況

図-2 TFS-Mapperシステム構成

図-2 TFS-Mapperシステム構成

図-3 表示画面の一例(鏡吹付け厚さ管理)

図-3 表示画面の一例(鏡吹付け厚さ管理)

図-4 表示画面の一例(切羽押出し監視)

図-4 表示画面の一例(切羽押出し監視)

技術の特徴

  1. 1

    切羽を高速かつ高密度に計測可能

    • 1秒間に100,000点計測でき、切羽全体をリアルタイム面的に監視可能です。
  2. 2

    計測開始からの切羽の押出し量やその領域をリアルタイムに確認可能

    • 計測開始時をゼロとした切羽の押出し量を高密度に計測可能で、押出し量や押出し領域(面積)に応じた警告が可能となります。
  3. 3

    鏡吹付け厚さをリアルタイムに確認可能

    • 切羽全体において施工中の鏡吹付けコンクリート厚さを計測可能で、確実かつ無駄なく鏡吹付けコンクリートの施工が可能です。また、鏡吹付けコンクリートの吹付け量など実績が記録可能です。

主な適用範囲

山岳トンネル建設工事

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