NEWS RELEASE
ニュースリリース

飛島建設株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・執行役員社長 乘京 正弘、以下 飛島建設)は、2019年10月から全国の建設現場約150ヵ所に、日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼CEO:新野 隆、以下 NEC)の顔認証技術を活用した技能労働者の入退管理サービス「建設現場顔認証forグリーンサイト」を採用しました。
「建設現場顔認証forグリーンサイト」は、飛島建設開発の多機能サイネージシステム「e-Stand」と連携し、全ての建設現場で導入されます。尚、グリーンサイト(注1)とは、株式会社MCデータプラスが提供している、グリーンファイル(労務・安全衛生に関する管理書類)を、作成・提出・確認できるサービスです。
昨今、建設業界では、高齢化などを理由に2015年に320万人いた技能労働者が2025年には210万人まで減少すると推定されており(注2)、労働力不足が大きな課題となっています。
課題解決に向け、2019年4月から官民一体となり技能者の資格や社会保険加入状況、現場の就業履歴等を業界横断的に登録・蓄積する建設キャリアアップシステム(注3)の本運用が開始され、技能や経験が適正に評価される環境に向けた改善が進められています。
こうした中、飛島建設が開発を進める「e-Stand」と、建設キャリアアップシステムと連携するNECの「建設現場顔認証forグリーンサイト」を連携し、建設現場への導入を進め生産性向上を図ります。
「e-Stand」は、働き方改革に貢献する各種コンテンツサービス(安全教育多言語対応など)と、EC(Electronic Commerce・電子商取引)機能を併せ持つ、共創プラットフォームです。これまで「e-Stand」のハードは、タッチパネル付きデバイスを展開してきましたが、タブレットにも対応可能とし、ラインナップを増やします。
「建設現場顔認証forグリーンサイト」は、スマートデバイスを活用し、作業員の現場入退時に顔認証を行うと同時にGPS位置情報を取得することで、誰が、いつ、どこで入退場を行ったかを正確に把握し、現場監督者が行う各種報告書作成を支援するサービスです。従来、建設現場の入退管理システムは、カードやQRコードの活用が一般的で、現場事務所で新たにカード/QRコードリーダーなどの端末を準備する必要がありました。
「建設現場顔認証forグリーンサイト」は、各技能労働者のスマートフォンにアプリケーションを設定するだけで、カメラで自身の顔を読み取り認証します。また、GPS位置情報との連携により、どの現場での入退なのかを識別します。固定端末での入退処理ではないため、入退者集中による行列も発生せずスムーズな入退ができるとともに、クラウドサービスによりデータ共有ができるため、現場監督者の管理業務の負担軽減を実現します。
なお、顔認証技術は、世界No.1(注4)の認証精度を有する顔認証AIエンジン「NeoFace」(注5)を活用しており、これはNECの最先端AI技術群「NEC the WISE(注6)」の1つとなります。
「e-Stand」と「建設現場顔認証forグリーンサイト」を連携することで、安全教育やECの機能だけでなく、顔認証による建設キャリアアップシステムへの登録作業までも効率化し、時間短縮が可能となり、建設現場の生産性向上につながります。
飛島建設は、建設現場の生産性向上の一環として、共創プラットフォーム「e-Stand」を、他ゼネコンとも共創することで、これまでゼネコンごとで開発していたシステムを、広く建設現場で連携することができ、建設業全体における生産性向上を創造していきます。
NECは安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」に注力しています。今後もAI技術などの先進ICTを活用したサービスの提供を通じ、企業の業務効率化や働き方改革の推進に貢献していきます。
以上
※「グリーンサイト」は株式会社MCデータプラスの登録商標です。
・飛島建設株式会社 企画本部 広報室
松尾 和昌 TEL:03-6455-8312
・NEC コーポレートコミュニケーション本部 広報室
根本 TEL:03-3798-6511
・飛島建設 企画本部 新事業統括部
科部 E-Mail:motohiro_shinabe@tobishima.co.jp
・NEC 第二製造業ソリューション事業部
E-Mail:toiawase-dedura@gdx.jp.nec.com