CIVIL ENGINEERING
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地盤・基礎・躯体

飛島の技術-土木のメインビジュアル

焼却施設解体用のマルチ・バキュームシステム

  1. 焼却施設解体用のマルチ・バキュームシステム 全体システム イメージ

    1. 全体システム

    • 車輌搭載型としてユニット化されていることが大きな特徴です。
  2. 焼却施設解体用のマルチ・バキュームシステム 付着物除去装置 イメージ

    2. 付着物除去装置

    • 今回新たに開発した装置は、機械的な研削機構と超高圧ウォータージェットのノズルが同軸で回転する機構となっており、付着物を研削すると同時にウォータージェットによる除去が可能となっている画期的な装置です。
  3. 焼却施設解体用のマルチ・バキュームシステム 付着物除去装置の移動装置 イメージ

    3. 付着物除去装置の移動装置

    • 狭い炉内にも簡易に搬入、設置ができる。付着物除去装置がこの装置上を上下、左右にスライドできる機構となっているので、天井面、側面など様々な形状に対応できます。
  4. 4. 廃水及び除去物の回収システム

    • ダイオキシン類汚染物は、除去作業中に装置内よりバキュームで吸引し廃水として回収します。
    • 回収した廃水(ダイオキシン類を含む)は、少量(50トン以下)の場合は、中間処理し処分します。多量(50トン以上)の場合は、現地の濁水処理設備を設けて処理し、脱水ケーキのみ中間処理し処分します。
    焼却施設解体用のマルチ・バキュームシステム 廃水及び除去物の回収システム イメージ

焼却施設解体用のマルチ・バキュームシステムの特長

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    ウォータージェットによる除去と研削機構による除去を同時に行うことができ、従来行われていたワイヤーブラシを用いた除去作業、ピックハンマーを用いた作業、手持ち式の高圧水ジェットによる洗浄作業などに比べ、効率的な作業が可能となります。

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    付着物除去時の使用水量は、従来作業と比較し、1/5~1/10に低減でき、経済的、かつ、ダイオキシン類の飛散防止に効果的です。また、作業時には、ミストの発生がほとんどなく、作業員がダイオキシン類に直接暴露しないので、安全で確実な施工が可能です。

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    除去性能に関しては、従来行われているピックハンマーを使用したチッピング作業などと比較し、均一かつ正確に除去できます。

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    廃水や除去物を90%以上回収できます。