GENERAL
MATERIAL
建設材料の技術

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建設材料の技術
クリーンな作業環境で高品質な部材性能を実現、断面修復用湿式吹付け工法「TDRショット工法」
【TDRショット工法概要】
中性化や塩害などにより劣化した橋梁、高架、桟橋、上下水道施設、トンネル覆工などのコンクリート構造物の補修に広く活用できる技術として、断面修復工法があります。 「TDRショット工法」は、セメント及び細骨材を主成分としたプレミックスタイプの無機系特殊モルタルを現場にて練り混ぜて吹き付ける断面修復工法です。硬化促進剤を用いることにより、はく落のない安定した厚吹付けが可能であると共に、粉じんやはね返りの発生が少ないクリーンな作業環境を実現します。また、ポリマーセメントモルタルに匹敵する乾燥収縮抵抗性を持つなどの高品質な補修部材の構築が可能で、コンクリート構造物の延命化に貢献します。
新幹線、民鉄を中心に、令和6年10月での施工実績は30,000m²を超え、これらの実績の中でシステムの改善、信頼性の向上が図られてます。また、劣化したコンクリートの断面修復だけではなく、補強材と組み合わせることで補強分野でも活用されています。
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乾式 吹付け工法 |
湿式吹付け工法 ポリマーセメントモルタル |
TDRショット工法 | |
---|---|---|---|
施工能力 | 〇 | △ | 〇 |
はね返り | × | 〇 | 〇 |
粉じん | × | 〇 | 〇 |
耐久性 | △ | 〇 | 〇 |
経済性 | 〇 | △ | 〇 |
単位量 (kg/m3) |
硬化促進剤 (kg) |
ビニロンファイバー (kg) |
|
---|---|---|---|
TDR モルタル |
水 | ||
1900 | 266 | 38 | 6.5~13.0 |
ミニスランプ (mm) |
モルタル吐出量 (m3/hr) |
はね返り率 (%) |
---|---|---|
95±25 | 0.2~1.0 | 2~5 |
強度特性 (N/mm2) |
材齢 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
71時間 | 3時間 | 1日 | 7日 | 28日 | ||
圧縮強度 | 70.25 | 70.44 | 712.8 | 730.5 | 742.3 | |
曲げ強度 | - | - | 73.1 | 75.9 | 77.8 | |
付着強度 | 湿潤 | - | - | - | 71.6 | 72.1 |
耐アルカリ | - | - | - | - | 71.6 | |
湿冷繰返し | - | - | - | - | 71.5 |
※湿冷繰返し試験の養生温度:20℃
○橋梁・高架(劣化したコンクリートの断面修復)
床版の吹付け状況
床版仕上がり状況
支承周り狭隘部の吹付け状況
○トンネル(耐荷力の向上)
導水路トンネルの補強事例
道路トンネル坑口部の補強事例