ARCHITECTURE
DAMPING
制震・免震・耐震

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DAMPING
制震・免震・耐震
地震による建築物の揺れを低減する小型で軽量な履歴型制震ダンパー
本工法は、建築物の耐震性の向上を目的として、「FMS 合金製U形ダンパー<I2RUD , Invariable Infinite Rolling U-Shaped Damper-アイラッド->」を建築物の構造体に適用する制震工法です。現行設計法で定められた建築物の鉄筋コンクリート造(RC造)架構部分に、本工法を適用することで、地震時の応答を低減することが可能であり、柱梁部材の損傷を抑制することができます。RC造建築物の設計では、RC壁に構造スリットを設けて非構造壁とする設計方法が多くみられますが、この構造スリット部にI²RUDを配置することで非構造壁が制震RC壁となります。I²RUDは壁断面内に納まり、仕上げ材で隠れるため、外観を損ないません。
I²RUDの構成
I²RUDの挙動
I²RUD制震工法の挙動
I²RUD制震工法の断面イメージ
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※1 FMS合金材:建築構造用Fe-Mn-Si系鋼材(大臣認定番号MSTL-0584)
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I2RUDを適用した建物は、適用しない建物と比較して、地震時の最大応答層間変形を10%~30%程度低減することができます。必要な階に必要なダンパー量の減衰力を付加するため、効率よく制震効果を建物に与えることができます。その際の導入コストは、建設工事費の概ね0.5%~1.0%程度で試算しています。