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LABORATORY TOUR
技術研究所ツアー
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技術研究所ツアー
快適な居住空間を提供することや建設工事の周辺への影響を低減させるためには音環境に関する研究開発は重要です。 音響実験棟は、基礎的な物理データの収集を主な目的とする無響室と残響室、より実際に即した実験を行う住宅用実験室と模型実験室、そしてこれらの実験室で得られたデータをリアルタイムで解析する計測室によって構成され、各種のニーズに的確に応えています。
残響室は床と壁と天井面が全て平行ではなく内部がコンクリート打ち放し仕上げになっているので音が十分に拡散し響くような空間になっています。容積の異なる二つの残響室が隣り合わせにあり、この間に10m2の開口があります。
| 第一残響室 | 第二残響室 | |
|---|---|---|
| 床面積 | 60m2 | 42m2 |
| 表面積 | 295m2 | 208m2 |
| 容積 | 350m3 | 210m3 |
| 出入口扉 | 2.0m × 2.0m H コンクリート充填防音扉 | 0.9m × 2.0m H コンクリート充填防音扉 |
| 残響室間開口寸法 | 3.7 m × 2.7m H | |
| 屋根・壁勾配 | 15度 | |
| 壁・天井コンクリート | 300mm | |
| 床仕上げ | コンクリート金ゴテ | |
| 壁・天井仕上げ | コンクリート打ち放し | |
住宅用実験室は実際の集合住宅の居室を模した3階建ての施設です。この施設は集合住宅やホテルにおける床衝撃音や壁の遮音性能を測定することを目的としております。
| 床コンクリート厚 | 180mm、200mm、PC版設置用開口(2階)、150mm(3階) |
|---|---|
| 壁コンクリート厚 | 180mm、200mm(1階)、150mm(2階)、開口(3階) |
| 室寸法(1階) | 3,600mm × 2,700mm × 2,750mm H (3室) |
| 室寸法(2階) | 3,600mm × 2,700mm × 2,750mm H (2室) |
| 室寸法(3階) | 3,600mm × 5,400mm × 2,750mm H (1室) |
| 床仕上げ | コンクリート金ゴテ |
| 壁仕上げ | コンクリート打ち放し |
| 天井仕上げ | コンクリート打ち放し |
無響室の床と壁と天井は特殊な吸音材が配置され音がほとんど反射しないように作られています。音響的には床・壁・天井が無い空間(自由音場)として考えることができ、反射音の影響を含まない直接的な音の評価やマイクロフォン等の音響機器の特性を調べることができます。
| 内部容積 | 201.6m3 |
|---|---|
| 内部寸法 | 6.0m × 7.0m × 4.8m H |
| 外部遮音壁 壁、天井 | コンクリート300㎜ + 空気層300㎜ |
| 外部吸音層 | ロックウール(80㎏/m3)厚50㎜ |
| 内部遮音壁 | 合板12㎜ + 石膏ボード12㎜×2枚 |
| 吸音層 | 600㎜ × 600㎜ × 800㎜ H グラスウール32㎏/m3 三連式先端カット型 |
| 防音扉 | 1,500㎜ × 2,000㎜ (回転式両開親子扉) |
| 空調機 | 冷暖兼用タイプ 冷房能力;6,300 kcal/h 暖房能力;6,500 kcal/h |
| 内部監視装置 | 固定式カメラ 及び モニターテレビ |
模型実験室の床はコンクリート仕上げとなっており、壁・天井表面はグラスウールの2層表面仕上げに、石膏ボード、空気層、及び外部遮音層(ALC板100mm)を組み合わせた構造の半無響室となっています。
実物大や縮尺模型を用いた音響実験をすることができます。
| 内部容積 | 950m3 |
|---|---|
| 内部寸法 | 16.0m × 10.0m × 6.0m H |
| 外部遮音壁(壁・天井) | ALC版100mm(一部コンクリート)+ 空気層280mm |
| 内部遮音壁(天井) | 石膏ボード9mm |
| 内部遮音壁(壁) | 石膏ボード12mm |
| 吸音層 | グラスウール24kg/m3 + グラスウール16kg/m3 ネット押え |
| 床仕上げ | コンクリート金ゴテ |
| 揚重設備 | 1tホイストクレーン |
| 音源装置 | ジェットノイズ用エアー装置 × 3箇所 |