浸透流解析
斜面では降雨や河川の増水による水位上昇により安定性が大きく変わります。これらの地下水環境を予測するための解析技術です。Darcy則等の基本方程式を地盤の水理学的特性、境界条件のもとで解析し、地下水の変動予測、地下水低下のための揚水流量の予測などを行います。
TECHNOLOGY OF DISASTER PREVENTION
SLOPE
自然斜面の防災
斜面では降雨や河川の増水による水位上昇により安定性が大きく変わります。これらの地下水環境を予測するための解析技術です。Darcy則等の基本方程式を地盤の水理学的特性、境界条件のもとで解析し、地下水の変動予測、地下水低下のための揚水流量の予測などを行います。
現在安定を保っている斜面を対象にして、豪雨時あるいは地震時に斜面の安定性がどのように変化するか等を解析する方法で、破壊が発生するときのすべり面に沿う土塊の滑動力と土塊の持つ抵抗力を計算して斜面の安全性を求める極限平衡法が多く用いられていますが、有限要素等を利用した応力解析法もあります。
斜面の安定や対策工の効果などを解析的に求める場合に用います。複雑な形状や地盤条件に従ってモデルを有限要素に近似し、連続体として取り扱う解析法で、代表的なものとして有限要素法や非線形問題に大変形が扱える有限差分法があり、静的・動的な解析の実務で数多くの実績があります。
岩盤斜面の安定性は、岩盤の層理や節理などの亀裂(不連続面)の構造に大きく影響されます。数々の岩盤掘削工事で培ってきた岩盤不連続面の調査・解析技術により不連続面の特性を明らかにし、岩盤崩壊に対する安定性の評価を行います。
法面補強は、侵食、崩落を含む法面の表層崩壊を防止する目的の法面保護工(モルタル・コンクリート吹付け工、吹付け枠工)と、ある程度の規模のすべり破壊を防止する抑止工(切土補強土工、アンカー工)があります。これらは、地震時における斜面崩壊や大雨による地盤のゆるみに対して効果を発揮する工法です。これら全ての工法にトビシマは対応可能です。
小規模から大規模な斜面崩壊までを防止する抑止工の一つです。杭材にはφ300mm以下の小口径鋼管やφ800mm程度の大口径鋼管、直径が2.0~5.0mにもおよぶ深礎杭(鉄筋コンクリート)などがあり、崩壊の規模に合わせて選定が可能です。主に、地すべりなどの斜面防災工事に適用します。
廃坑、採石場跡、防空壕跡などの放置された地下空洞がある場合には、巨大地震の発生時等に大きな斜面崩落が発生する危険性があります。本工法は産業副産物等と固化材を混練したスラリーを地下空洞に注入して地盤の安定化を図る工法で、限定した範囲の空洞を隅々まで確実かつ経済的に充填できます。
斜面崩壊等により発生した多量の泥土に高分子凝集剤と固化材を小型の移動式プラントにより添加混練することによって改質し、他の工事に流用可能にする技術です。従来の技術に比べて、環境負荷低減と経済性の向上が図れます。