CIVIL ENGINEERING
ROAD
道路

神戸市道高速道路2号線 白川トンネル(兵庫県)

施工場所兵庫県神戸市須磨区車字西山
発注者阪神高速道路公団
完成時期2003年
諸元構造センターピラー共有型双設トンネル
施工延長中央導坑938m、本坑558m×2本
内空断面積導坑36m²、本坑75~128m²
掘削工法導坑NATM、機械掘削工法(タイヤ式、レール式)本坑NATM、
機械掘削ショートベンチ工法(タイヤ式)(一部割岩工法)
補助工法注入式鋼管先受け工法、トンネル干渉部注入式ロックボルト、深層混合改良工法
  • 本トンネルの構造は、センターピラー共有型双設トンネル、いわゆるメガネトンネルで、メガネトンネルとしては、日本最長です。
  • 土被りが20~30mで、地上部には市街地が広がる典型的な都市型トンネルです。施工に当たっては、地域住民の方々の協力を得るとともに、常に地表の変状、騒音・振動等を測定し、必要に応じ、沈下対策、夜間作業規制等を実施しながら工事を進めました。
  • トンネル中心部には、一軸強度で150~300N/mm²の六甲花崗岩が出現しました。本来ならば、発破工法を採用しなければならない地山でしたが、周辺に市街地が広がっていることで、油圧くさびを用いる割岩工法で掘削しました。
  • 本トンネル工事は、平成15年度土木学会関西支部技術賞を受賞しています。ここでは、厳しい地形・線形・地質・環境条件の中、特異な形状のメガネトンネルを、同種の施工事例を収集・分析し、解析的手法により評価を行うとともに、施工段階で得られた計測結果の情報を、以降の設計・施工に反映し、無事、工事を完成させた点が評価されました。