CIVIL ENGINEERING
ROAD
道路

権兵衛トンネル(長野県)

施工場所長野県木曽郡楢川村奈良井
発注者国土交通省中部地方整備局 飯田国道事務所
完成時期2003年3月
諸元本坑トンネル内容NATM工法
トンネル延長L=1,469.8m
内空面積80.4m²~103.3m²
掘削機械・発破工法
ずり出しタイヤ工法
補助工法長尺先受け工法、長尺鏡ボルト工法、高強度吹付け工法、
フットパイリング工法、インバート早期閉合、水抜きボーリング
水抜き坑トンネル内容NATM・矢板工法
トンネル延長1,470.6m
内空面積15.0m²~20.0m²
掘削機械・発破工法
ずり出しレール工法
補助工法長尺先受け工法、長尺鏡ボルト工法、高強度吹付け工法、
フットパイリング工法、インバート早期閉合、水抜きボーリング
  • 当トンネルは国道19号の木曽谷から国道153号の伊那谷を結ぶ連絡道路のうち、全長4,469.8mのトンネルで、木曽側から1,469.8mの区間を施工しました。
    境峠断層とほぼ並行してトンネルが計画されていたため、当初は掘削が難航し、1日1mしか掘削ができませんでした。
    外部委員を含めたトンネル専門委員会が発足され、本坑とは別に、水抜き坑を本坑より先行して掘ることが決められました。
  • 水抜き坑の施工は、基本的にレール・矢板工法で施工しました。
    しかし、水抜き坑の施工も多くの困難があり、幾度とない突発湧水、崩落等に遭遇しながらの施工となりました。水抜き坑で水を抜いたため、本坑の掘削も早くなりましたが、1469.8mのトンネルを完成するのに6年の歳月を要しました。
    こうしたなか最新の技術と皆様のご協力のおかげで6年間無事故・無災害で工事を完成させることができ、国土交通省より表彰を頂きました。