CIVIL ENGINEERING
ROAD
道路

山口第2トンネル工事(岩手県)

 国道45号は仙台市から青森市の太平洋沿いを通る、三陸地域で唯一の主要幹線道路です。しかし、リアス式海岸の複雑な地形を縫うように走っているため急な坂道やカーブが多く、走りやすい新しいルートの整備が進められました。

 2011年の東日本大震災による津波によって、国道45号は多くの場所で寸断しましたが、当時3割ほど整備が済んでいた部分は大きな被害を受けず、『命の道』として多くの人々を救いました。震災を機にその重要性が認識された国道45号の新しいルートは『三陸沿岸道路』と命名され、『復興道路』として未整備区間の工事が急ピッチで進められています。

 山口第2トンネルは、三陸沿岸道路のうち、宮古市から田老地区を繋ぐ区間に設けられる延長2,258mのトンネルです。この区間の現在の国道45号は特に急な坂道やカーブが多く、線形不良区間と津波浸水区間を避け、災害時に救援物資の輸送拠点となる久慈港と宮古市間のアクセス性を向上させるルートを構築するために欠かせないトンネルとなっています。

主な工事内容

トンネル延長2,258m
インバート工902.4m
覆工・防水工2,258m
非常駐車帯4箇所
坑門工2箇所
掘削補助工法
 注入式長尺先受工法
 AGF工法、長尺鏡ボルト工法
1式
排水口2,258m
ずり処理工270,000m³

山口第2トンネル工事(岩手県)の標準断面図

掘削

山口第2トンネル工事(岩手県)の工事状況写真(掘削)

ずり積込み

山口第2トンネル工事(岩手県)の工事状況写真(ずり積込み)

起点側(南側)

山口第2トンネル工事(岩手県)の完成写真(起点 南側))

終点側(北側)

山口第2トンネル工事(岩手県)の完成写真(終点 北側))