CIVIL ENGINEERING
RIVER / WATER SUPPLY
河川・上下水道

施工場所 | 千葉県柏市藤ヶ谷1892番地の2地先 | |
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発注者 | 北千葉広域水道企業団 | |
施工内容 | 掘削工 | 約82,000m³ |
埋戻工 | 約46,000m³ | |
コンクリート工 | 約30,000m³ | |
鉄筋工 | 約5,200t | |
配管工 | 150.4m(φ1,200mm~φ2,000mm) |
沼南調整池築造工事は、1981年から稼働している沼南給水場のバックアップ機能の強化を目的とした、貯水量26,700m³の調整池を2池築造する水道施設工事です。バックアップ機能の強化とは、既存の配水池2池の貯水量53,400m³を新たに調整池を築造する事により貯水量を2倍にし、災害や水質事故等による減断水の影響を軽減する狙いです。
発注者の北千葉広域水道企業団は、1県7市(千葉県、松戸市、野田市、柏市、流山市、我孫子市、習志野市、八千代市)が共同出資して水道供給事業を行う「地方公営企業」です。主に千葉県の北西部を給水区域としています。
施工場所は沼南給水場敷地内の西側に位置し、南側に県道、西側に市道があり特徴的な環境としては、南側県道を挟んで海上自衛隊下総航空基地がある為、現場全体がP3C対潜哨戒機の飛行訓練航路下になり、24時間365日、航空制限規制を受けて作業を行わなくてはなりません。
調整池は南北に長方形の形状になっており、長さ113m×幅40m×内空高7.8mのRC造の構造物です。1号、2号調整池は線対称の配置となっています。
施工方法としては、航空制限による高さ制限と敷地のほぼ90%を占める構築物であるため、北側から長さ方向に3ブロックに分割し、南に向かって順次完成させながら調整池を築造していきます。下の写真は、右側が1号調整池、左側が2号調整池、1、2号調整池とも北側のブロックが完了し、中央のブロックを施工している状況です。2号調整池の上空を着陸態勢になっているP3C対潜哨戒機が飛行しています。