PROJECT
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プロジェクト紹介

北海道新幹線、ニセコトンネル他(北海道)

本工事は、北海道新幹線新青森起点274km489m〜276km880m間の ニセコトンネル(延長 2,270m)及び路盤(延長 121m)を施工する工事です。
トンネルは全線にわたって小土被りで、未固結の脆弱な地山を掘削するため、地表面沈下を抑制して地上構造物への影響を低減することが重要な課題です。

                                                                                                                                    
工事件名北海道新幹線、ニセコトンネル他
発注者独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構 北海道新幹線建設局
施工者飛島・大豊・齊藤・白木 北海道新幹線、ニセコトンネル他 特定建設工事共同企業体
工事場所北海道虻田郡ニセコ町字宮田地内~ニセコ町字里見
工期2017年3月3日 ~ 2023年6月9日
工事諸元トンネル掘削(NATM、機械掘削)2,270m
覆工コンクリート2,270m
防水工(FILM、在来工法)2,270m
インバートコンクリ―ト2,270m
路盤鉄筋コンクリート2,270m
土工線路土工1式
土留工1式
路盤工121m

北海道新幹線のうち、新函館北斗-札幌間の延長約212kmは、平成24年6月に国より認可され、工事が進められています。
路線延長の約80%がトンネルであることが特徴です。
ニセコトンネルは、長万部駅と倶知安駅の間に位置する延長2,270mのトンネルです。

本工事は全線にわたり地下水位面以下に位置し、全線小土被りで砂質土主体の未固結地山です。
トンネル上部には、家屋や一般道、耕作地が存在します。

トンネル内部より長尺の鋼管を地山に打ち込み、鋼管内部に薬剤を注入することにより、地山を改良・補強してトンネル内部の安定を図ります。

インバート桟橋とターンテーブルを連結することにより、常に打設箇所(桟橋上)の近くでアジテータ車が転回でき、走行距離を低減し他の工事車両との離合もスムーズに行えるため、打設時間の短縮につながっています。

仮排水工:トンネル内の湧水対策として、路盤の中央と左右に3本のΦ150仮排水管を設置しています。

路盤整備工:掘削毎に切羽付近路盤の土砂を置き換え、鉄板を敷き詰めています。鉄板下には3本のΦ150仮排水管を設置しています。

トンネル直上には家屋や一般道、耕作地が存在します。
トンネルは全線で2D以下の小土被りとなっており、掘削に伴う地山の緩みとそれによる地表面沈下を早期に検知するため、GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)自動変位計測システムを導入しています。
GNSS測定器は、180m~200m間に11台設置し、切羽進行に伴い数台ずつ後ろから前に移設しています。